吉本歯科医院が歯の神経を残す治療にこだわる理由

吉本歯科医院ではさまざまな取り組みで再治療や悪循環治療からあなたの大切な歯を守ります。吉本歯科医院で行っている「削る量を最小にとどめて薬で治す治療法」はこれまで皆様が当たり前に受けてこられた歯科治療の方法とは根本的に発想が異なる治療法です。その方法は虫歯や歯周病を引き起こす原因となる細菌を特殊な抗生物質等の抗菌薬により死滅させるという方法です。

従来の歯科の治療では虫歯になった歯は大きく削り取り被せ物や詰め物を被せて治して終了という治療が当たり前です。

歯を削らず薬で治す虫歯治療なら高松市の吉本歯科医院

また、歯を大きく削り取るため痛いというのが当たりまえです。また何度も歯医者に通い続けなくてはなりません。また最終的に治療が終了したとしても「再発するのがあたりまえ」というのが歯科の常識となっています。あなたにも経験がおありになるかと思います。

従来の治療の疑問

あなたは今まで受けてこられた歯の治療でこんな疑問をお感じになったことはおありでしょうか?

☑毎日3回歯磨きを欠かさないのにどうして同じところが再治療になるんだろう?

☑過去に治療したはずの歯が、どうしてまた痛くなるんだろう?

☑歯の神経を抜く治療ばかり繰り返しているうちに歯が割れ歯を抜かなくていけなくなった。

☑神経を抜いた歯に膿(うみ)が溜まって何度も腫れを繰り返す

昔から何度も歯の治療を受けているけれど、良くなっていくどころか年齢を重ねるごとにどんどん歯を失っている。

虫歯になれば削って被せて治すものだと思うから・・・違和感を感じつつも、いままでの習慣を続けているということはよくあります。

歯の治療も習慣を続けているということで実は同じです。

小さい頃から虫歯になると、歯医者さんに行って大きくガーっと悪い部分を削ってもらい削って穴があいた部分に金属やプラスチックの被せ物をして治療は終了。「ああ、これでやっと虫歯が治った」そう思われてきた方はきっと多いかと思います。

しかし、この「悪い部分を削り取って詰めて治療する」という治療法そのものが虫歯の再発、そして再治療の原因を作り出しています。
この悪循環こそが、いずれは歯の神経を抜かなくてはいけなくなり、最終的に歯を抜かなくてはいけない状況を作り出していることをご存じの方は少ないです。

もちろん他に手立てがないが場合もあります。

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従来型の歯の治療と言えば悪くなった虫歯部分を健康な部分まで含め大きく削り取ります。虫歯菌がもし歯髄(歯の神経と血管部分)にまで達していた場合には歯髄(歯の神経)ごと取り除いてしまうという治療法になります。

虫歯菌によって侵された部分を徹底的に除去するには健全な象牙質まで大きく削り取る必要があります。
歯の中には神経や血管が入っています。
噛んだ時の感触は神経が生きているから脳へと伝わります。
神経を抜いた歯はいわば「失活歯(しっかつし)」と言われます。神経がある歯は「生活歯」神経を抜いた歯は「失活歯」と言われます。生きている歯と死んで活きる活力を失っている歯とイメージしてください。

歯の神経を抜いた歯から歯の寿命が短くなる悪循環治療になっていく

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まだまだ知られていないのですが、歯の神経にはたくさんの働きがあります。

☑歯が割れるのを防いでくれる

☑歯の中で膿(うみ)が溜まるのを防いでくれる

☑虫歯の進行を遅らせてくれる

☑歯に起こった変化を知らせてくれる

などなど

安易に神経を抜いてしまうと、上記の働きがすべて失われます。そして再治療や抜歯になることがたびたびあります。 

神経を抜いた歯は一気に弱くなる

歯の神経を抜いてしまうと、歯の寿命は一気に短くなります。
神経を抜いた歯は強度が10分の1まで落ちます。

神経を取るということは中にある血管も一緒に取り除くことになるためその歯には栄養が巡らなくなりいわば枯れ木のような潤いのない歯となってしまいます。

枯れ木のような歯は割れやすく折れやすいため、噛んでいると「破折」や「ヒビ割れ」が簡単起こります。

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歯が折れたり割れたりした場合には「歯を抜かなくてはいけない」という状態になるケースが多いです。神経を取った歯は抜歯になりやすいというのはそういう意味です。

歯を失いはじめる最初の入り口

 実はこの歯の神経を抜く処置こそが負のサイクル(悪循環治療)の入り口となっているのです。

歯の神経を抜く

神経を抜いた歯が弱くなる(歯が割れる、膿が溜まる、また虫歯になる)

度重なる治療により修復できなくなる。(抜歯)

まわりの歯に負担がかかる。(虫歯や歯周病などのリスクが高まる)

 

これが「歯の寿命を短くする悪循環治療」です。まずはこの悪循環を断ち切ることが「できるかぎり歯の神経を残す歯科治療」を行う理由です。

神経を抜いた歯の寿命は短い

抜歯原因の第3位は「歯根破折」

現在日本人の平均寿命は、女性が87.57○歳・男性が81.47歳でともに過去最高を更新しています。(※2022年7月 厚生労働省調査)

 スウェーデンでは世界でも有名な予防歯科の先進国です。かつてはそんなスウェーデンでも多くの人が虫歯や歯周病で歯を失っていました。しかし、多くの国民が歯を失って健康を損ねていく状況を重くとらえたスウェーデン政府は予防歯科を国家的なプロジェクトとして開始したそうです。その結果現在北欧スウェーデンでは「歯周病」や「虫歯」が原因で抜歯することは減ってきました。

スウェーデンでは予防歯科が非常に発達しており「歯周病」や「虫歯」になる人そのものが減っています。そんなスウェーデンでは現在、歯を抜かないといけないという抜歯診断にまでなってしまう最大の原因は「歯根破折(しこんはせつ)」と言われています。

これは歯の根までまっぷたつに割れてしまっている歯です。

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比べて日本ではいまだ「歯槽膿漏(歯周病)」や「虫歯」が抜歯原因の第一位と第2位です。

そして抜歯原因の第3位が「歯根破折」です。

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※平成30(2018)年11月公益財団法人 8020推進財団より抜粋

このままいくと日本でも歯周病や虫歯が原因による抜歯はなくなり「歯根破折」が抜歯原因第一位となるかもしれません。下記の図をご覧ください。

抜歯原因の調査です。平成17年調査の時は破折で歯を失っている人は11.4%。しかし平成30年調査になると破折で歯を失っている人は17.8%にまで増えています。

また、神経を取る治療をしている歯と、神経が生きている歯では破折で歯を失うパーセンテージがこれほども違います。

神経を抜いた歯は神経が残っている歯に比べ「破折」しやすいとなっています。神経を取った歯は枯れ木と同じ状態ですので少しの力でも簡単に歯が割れたり折れたりします。

 

歯根破折の診断はほぼ「抜歯」

歯科先進国のスウェーデンであっても歯が割れる「歯根破折」になると抜歯しなくてはらない、という診断は同じです。しかし日本では「歯の根が割れてしまったのでこの歯は抜くしかありません」と診断を受けた場合、ほとんどの患者さんは「歯は抜きたくない」「抜かずに残してほしい」と思われると思います。また、歯が割れた程度で歯を抜かなくてはいけないの?と思われる方の方が多いのではないでしょうか?歯が割れることは信じがたい。割れたら接着材でくっつければいい、とそう思われるのではないでしょうか?

実際に私の医院には

「歯を抜かないといけないと診断されたが抜かずに残せる方法はないか?」

「抜歯診断を受けたが本当に抜かないといけないのか知りたい」

「割れた歯をくっつけてほしい」

というご相談、非常に多いです。

歯根破折という症状はまだまだ知られておらず、歯根破折になってしまうと日本の保険診療では「抜歯治療」となるということを知らされていません。

日本の健康保険診療の中には「歯根破折した歯を治療する」「保存する治療」というのはありません。破折した歯を接着して保存する方法はありますが、一度割れてしまった歯は強度が弱くなり割れやすいというのも事実です。歯根破折を起こしてしまったら、抜歯になってしまうんだということを知っていただくことがまずは本当に重要なことです。

歯根破折の大きな原因は「神経を取る治療」

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歯根破折を引き起こす大きな原因は過去に受けた治療です。それは歯の神経を取るという治療です。歯の神経を取ってしまうと歯は枯れ木と同じ状態になります。

強度は健康な歯の10分の1まで一気に落ちます。

神経がある歯は、強くしなやかで強度もあり少々の噛む力がかかっても折れません。

しかし神経がない歯は弱く枯れ木状態ですので強度がなく少しの噛む力で折れてしまいます。

歯の神経を抜いてしまう治療から悪循環が始まります。将来、歯根破折で大事な歯を失なわないために知っておいてほしいことがあります。

  

虫歯をなるべく削らず薬で治す治療

従来の虫歯治療は悪くなった部分を含め大きく削り取る外科的治療です。悪い部分はごっそり削り取ってしまおうという考え方です。

吉本歯科医院で行っている治療は、「削る量を最小限におさえ虫歯菌を薬で死滅させて治す」といういわば内科的治療になります。その方法は虫歯や歯周病などの原因となる細菌をごく微量の抗生物質により死滅させるという医学の世界では当たり前に受け入れられている考え方になります。従来の歯科治療は虫歯になると大きく歯を削りとりさらに痛いというのが当たり前でした。さらには何週間もあるいは何か月も通い続けなくてはいけないということが一般的です。

それだけの苦労をして治ったかといえばそうでなく「数年後には再発があたりまえ」というのが一般的です。実際に何度も同じところが悪くなるという体験をされている方は多いかと思います。想像してみてください。

たとえばあなたの足が水虫になってしまったとしましょう。水虫の原因は白癬菌と菌が原因です。あなたは皮膚科を受診します。

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その時、お医者さんは足に菌がいるから薬を塗って治しますよね。「あなたの足は水虫になっているので足を切ってしまいましょう」とはなりませんよね。

しかし歯科では虫歯菌がある部位に薬を塗って菌を殺して治すという考え方がありません。歯科大学では昔から「虫歯部分は削り取ってしまうもの」という教育が一般的です。

従来型の歯科治療では、神経を抜いた歯に後々膿(うみ)が溜まって再治療となったり、神経を抜いた歯が割れて抜歯を余儀なくされたりということは今日も日本中の歯医者さんで繰り返されています。

つまり、歯の神経を抜いたことをきっかけにどんどん負のサイクルに陥っていく悪循環な治療がはじまっていくのです。

多くの日本人はこのような経緯を経て歯をうしなっていきます。そして最終的には噛めない合わない入れ歯で苦労する生活に突入していく方があまりに多いのが現実です。

根管治療後の再発率

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根管治療とは神経を抜いた歯に対し、根っこのお掃除をする治療のことです。

神経を抜いた歯に根っこのお掃除をした後、膿(うみ)が溜まるなどの不具合を起こして再治療や抜歯になるケースは非常に多いです。

その大きな理由は現在の日本は根管治療の治療費は極端に安いということです。

例えばアメリカでは根管治療の治療費は30万円です。これに対し日本では保険診療で行う根管治療の治療費は数千円という安さです。

本来であれば、一時間以上じっくり時間をかけ、設備も整えて行うべき治療を日本の保険治療では行えないというジレンマがあるのです。

では自費治療で時間と設備を整えて根管治療を行っていれば再発率が下がるのかといえばそうとも言えません。

原因は歯の構造にあります。

以下の写真をご覧ください。

根管の構造

 

歯の神経が通っている部分(根管)は太い神経から複雑に枝分かれしています。

つまり神経は、1本ではなく張り巡らされているのです。歯の中の神経はどうなっているのでしょうか。いろんな画像や模式図は神経は1本、歯の中にドンとトンネルのように通っているかのごとく表わされていることが多いです。しかし現実の歯の構造はそんなに単純ではないのです。

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確かに大きい神経というのは何本かしかありませんが、小さい神経は何本もあるのです。

根っこの先を電子顕微鏡で調べた先生がいらっしゃいます。

1本の根っこに神経の入り口はなんと500箇所あったそうです。

実は歯科医が根管治療として根のお掃除を行っているのは、太い神経の部分のみです。

複雑に枝分かれしている細い根管は、物理的にお掃除する針が入らないため行えないのです。

歯の構造|根管の形態|香川県高松市の薬で治す治療法|吉本歯科医院

歯の神経を抜いた時点で、枝分かれしている細い根管はそのまま放置されます。

神経は腐り、細菌の住み家となります。

その後に膿が溜まって腫れるなどの不具合を起こし、再発を起こしてしまうのです。

これが、時間や設備(マイクロスコープやラバーダム)を駆使してでも再発を起こしてしまう理由です。

「なるべく神経を抜かず、薬で治す新しい虫歯治療法」

吉本歯科医院で行っている、削らず薬で治す虫歯治療はお口の中にある細菌をごく微量の特殊な薬剤(抗生物質等の抗菌薬)を塗布し完全封鎖を行うことにより死滅させるという治療法です。この治療法を行うようになり現在当医院では「虫歯になれば歯の神経を抜き、根の治療をする」というルーティンは、ほとんどありません。

他医院で勤務していた勤務医の先生が吉本歯科医院にきた時にまず驚かれるのが「抜髄治療がこんなにないんですか?」ということです。

抜髄とは歯の神経を取る治療のことです。

 

なるべく神経を抜かず、薬で治す虫歯治療とは?

薬で治す虫歯治療法とは、虫歯を極力削らずに抗菌剤を塗って虫歯を無菌化する治療法です。

この考え方はむし歯に限らず、内科や皮膚科など細菌が原因で起こるすべての病気に共通して行っていることです。

薬を効かせるための特殊封鎖技術

薬を効かすためには薬を適応する前に適切な処置を必ずしなければいけないこと、注意しなければいけないことがあります。薬を使用すれば効くということではないです。

薬の量や種類を多くすれば効くということではないです。薬が悪くて効かないということではないのです。

薬が効かないのには効かない理由があるのです。適切な処置があってはじめて薬の効果が最大限に効くようになるのです。

吉本歯科医院の院長、吉本彰夫はケアマネジャー(介護支援専門員)として多くの「床ずれ(褥瘡)」や「やけど」の患者さんをみてきました。

床ずれ(褥瘡)は、言葉の示すとおり、寝たきり状態が続いた後、布団やマットレスと骨との間にはさまれた皮膚に、深い傷ができたものです。

考え方としては「とこずれ(褥瘡)」や「やけど」治療で議論されるいわゆる「ラップ療法」「ウエットドレッシング療法」「湿潤療法」と基本的考え方が同じですのでご紹介しますね。

なぜ吉本歯科医院で行う歯科処置で薬を使えば効果がでるのか?薬の扱いの大切さがご理解いただけると思います。

創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―2:褥瘡診療ガイドライン

日皮会誌:127(9),1933-1988,2017(平成 29)

によれば,褥瘡に対する予防・ケアの基本コンセプトとして,

============ここから引用=======================

他の創傷の場合と同様に創に不要な圧迫,ずれなどの外力を加えないこと,すなわち,創面保護の維持を基本方針とした.また,不幸にして褥瘡が生じた時には,深い褥瘡の治療前半(黒色期,黄色期)では TIME コンセプトによる wound bed preparation を,一方,浅い褥瘡と深い褥瘡の治療後半(赤色期,白色期)では

moist wound healing を治療コンセプトとした.なお,TIME コンセプトとは T(tissue non viable or deficient の改善,すなわち壊死 ・ 不活性組織の管理),I(infection or Inflammation の改善,すなわち感染 ・ 炎症の管理),M(moisture imbalance の改善,すなわち滲出液の管理),E(edge of wound:nonadvancing orundermined の改善,すなわち創辺縁の管理)の頭文字をとったものである.

============ここまで引用=======================

============ここから用語説明引用=======================

【wound bed preparation(創面環境調整)】創傷の治癒を促進するため,創面の環境を整えること.具体的には壊死組織の除去,細菌負荷の軽減,創部の乾燥防止,過剰な滲出液の制御,ポケットや創縁の処理を行う.

【TIME】Wound bed preparation の実践的指針として,創傷治癒阻害要因を T(組織),I(感染または炎症),M(湿潤),E(創縁)の側面から検証し,治療・ケア介入に活用しようとするコンセプトをいう.

【moist wound healing(湿潤環境下療法)】創面を湿潤した環境に保持する方法.滲出液に含まれる多核白血球,マクロファージ,酵素,細胞増殖因子などを創面に保持する.自己融解を促進して壊死組織除去に有効であり,また細胞遊走を妨げない環境でもある.

============ここまで用語説明引用=======================

また,褥瘡診療ガイドラインに掲載されている

図 1b:深い慢性期褥瘡の診療アルゴリズム(立花隆夫、宮地良樹:褥瘡治癒

のメカニズム 臨床栄養 103 (4): 353-356, 2003を一部改変して引用)

============ここから引用=======================

============ここまで引用=======================

 

静岡大学保健センター,傷口を乾かさずに治す「湿潤療法」について具体的な処置の流れを解りやすく掲載してくれていますので,引用させていただきます.

https://wwp.shizuoka.ac.jp/hoken/?page_id=393

============ここから引用=======================

具体的な処置の流れ

1. 傷口から出血していればまずはタオルで圧迫し止血する。少量の出血であれば傷の手当て後、ラップの上から圧迫止血してもよいです。

2. 傷を流水(水道水など)でしっかり洗う。目的は傷に残っている汚れを洗い流すこと

3. 水をふき取る ・・・再び出血すればここで再度圧迫止血

4. 傷口より大きめに切ったラップや創傷被覆材(ドレッシング材)をはる(ワセリンがあれば ラップにぬると痛みが楽になりますが市販のドレッシング材絆創膏には、ぬらないようにしましょう)

5. ラップは医療用紙テープやビニルテープなどでとめる(傷から浸出液が出るのでラップ内に溜まらないよう全周にはテープを貼らず、一部浸出液を出す出口を作っておく)・

6. 包帯があればその上から巻いて保護する

7. ラップの場合は、毎日傷を洗って貼り替える

市販の創傷被覆材(ドレッシング材)は、使用時の注意をよく読んで

注)医療機関にかかったほうがよい傷(湿潤療法をしてはいけない傷)

・肉が裂けていたり、骨が見えていたりするような深い傷

・傷の奥に砂やガラスなどが残っている傷(洗い流すだけではとれない)

  • 動物に咬まれた傷

============ここまで引用=======================

つまり,薬を効かすためには薬を適応する前に適切な処置を必ずしなければいけない,注意しなければいけないことがあるのです。薬を使用すれば効くということではない.薬の量や種類を多くすれば効くということでもない.薬が悪くて効かないのではない.薬が効かないのには効かない理由がある.適切な処置があってはじめて薬の効果が最大限に効くようになるのです.

では具体的な処置の流れを比較しながらご説明しますね.なぜ吉本彰夫が歯科処置で薬を使えば効果がでるのか?薬の扱いの大切さがご理解いただけると思います.

============ここから比較=======================

吉本歯科医院での薬で治す治療法の流れ

赤字で書いている部分が吉本歯科医院で実際に行っている治療工程になります。

具体的な処置の流れ

1. 傷口から出血していればまずはタオルで圧迫し止血する。少量の出血であれば傷の手当て後、ラップの上から圧迫止血してもよいです。

口腔内や歯から出血がある場合には,ガーゼによる圧迫止血や血管収縮薬を含む局所麻酔薬にて止血します。止血させることがとても大事です。

 

2. 傷を流水(水道水などの)でしっかり洗う。目的は傷に残っている汚れを洗い流すこと!

歯の中を(水道水などの)でしっかり洗う。目的は歯の中に残っている食渣(食物残渣いわゆる食べかす)汚れを洗い流すこと!異物除去が大事です。

 

3. 水をふき取る ・・・再び出血すればここで再度圧迫止血

エアーで水分を吹き飛ばす.・・・再び出血すればここで再度止血.乾燥が大事です。

 

4. 傷口より大きめに切ったラップや創傷被覆材(ドレッシング材)をはる(ワセリンがあれば ラップにぬると痛みが楽になりますが市販のドレッシング材絆創膏には、ぬらないようにしましょう)

 

5. ラップは医療用紙テープやビニルテープなどでとめる(傷から浸出液が出るのでラップ内に溜まらないよう全周にはテープを貼らず、一部浸出液を出す出口を作っておく)

 

薬が漏れないように,新たな唾液や菌が入ってこないように蓋をして封鎖する。封鎖効果が高い材質で仮封鎖を行う。いわゆる保険治療で使用する仮止め材は使用せず,封鎖性の高い高価な封鎖材で封鎖する。その歯だけでなく両隣の歯にも固定を求める。

 

6. 包帯があればその上から巻いて保護する

圧がかかって封鎖が壊れて薬が漏れ出さないように手術をした後に患部を固定し傷を保護したり,止血をしたりするためのマウスピース「止血シーネ」を併用する。

噛む力がかからないように食事時に気をつける。当たらないに歯を削合する。

 

7. ラップの場合は、毎日傷を洗って貼り替える

封鎖が壊れた場合はもう一度処置します。

市販の創傷被覆材(ドレッシング材)は、使用時の注意をよく読んで

 

注)医療機関にかかったほうがよい傷(湿潤療法をしてはいけない傷)

・肉が裂けていたり、骨が見えていたりするような深い傷

・傷の奥に砂やガラスなどが残っている傷(洗い流すだけではとれない)

・動物に咬まれた傷

============ここまで比較=======================

============ここから用語説明比較=======================

【wound bed preparation(創面環境調整)】創傷の治癒を促進するため,創面の環境を整えること.具体的には壊死組織の除去,細菌負荷の軽減,創部の乾燥防止,過剰な滲出液の制御,ポケットや創縁の処理を行う.

歯髄の創傷の治癒を促進するため,穴部の環境を整えること.具体的には食渣の除去,唾液等による細菌負荷の軽減を行うために辺縁を一層削合して清潔面をだす,創部を封鎖により乾燥防止,内圧が強い場合には止血により過剰な滲出液の制御,ポケットや創縁の処理を行う.

============ここまで用語説明比較=======================

これから虫歯治療をお受けになるあなたへ

どこの歯科医院であっても歯の治療をする場合には歯を削った部分にふたをしたり欠けた部分を補う(おぎなう)ために被せ物をしたり詰め物をしたり、入れ歯やブリッジやインプラントの人工の歯(補綴物)で補う治療をします。そして織物や文章を「綴る」(つづる)ように、補綴装置を口の中で有機的につなげることが求められます。補綴(ほてつ)といいます。読んで字のごとく「補い・綴る」おぎない・つづるで「補綴」です。学問として専門的に「補綴」を歯科で研究している分野を補綴歯科学といい、公的な学会が日本歯科医学会専門分科会の(公社)日本補綴歯科学会です。

補綴治療時に「くっつける」という行為を必ず行います。それが「接着」です。学問として専門的に「接着」を歯科で研究している分野を接着歯学といい、公的な学会が日本歯科医学会専門分科会の(一社)日本接着歯学会です。あたりまえですが世界中どの歯科医師でも「くっつける」という「接着」行為や「密着」行為を行います。しかし、接着の方法、接着に使用する薬剤、接着材(正式には歯科用接着充填材料です。接着剤ではありません)、やり方や工程、技術は先生によってまったく異なります。接着の精度が全く違う、接着封鎖の精度が全く違うもの、なのです。

(一社)日本接着歯学会の接着歯科治療の専門医・指導医である吉本歯科医院の吉本彰夫が行う特殊接着技術による封鎖は吉本歯科医院のあらゆる治療に使われております。この特殊接着封鎖技術があるからこそ他医院では決して治っていかない症例、他医院では「神経を取る」「歯を抜く」といった症例でも抜かずに残す良好な結果を出していけていると言えます。

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